フォトナー:フォトンを発見、研究し様々な科学技術へと発展させ、宇宙へ進出した旧人類。
現在のオラクルの人類すべての祖先だが、フォトナーという種族としてはすでに滅亡している。

・元々、高度な科学文明を築いていたフォトナーだったが、気の遠くなるほどの時間をかけて、一つの惑星のみで発展してきたことによる資源の枯渇、エネルギー不足に直面していた。
遠からず自分達は滅亡するというだろうという予測を立てたフォトナーは人類存続の為、様々なエネルギー不足解決の糸口を宇宙へ求めて、様々な惑星を観測、調査していた。
そして惑星シオンと遭遇し、観測することによって性状が変化する粒子『フォトン』を発見するに至った。
『フォトン』の発見によりエネルギー問題を解決したフォトナーは『フォトン』を様々なテクノロジーへ取り入れ、再び文明を発展していった。
フォトンなしでは文明が存在できなくなった頃、人類は自らをフォトナーと呼称するようになる。
フォトンによる科学力の飛躍的な向上によって、兼ねてより計画していた外宇宙への本格進出を行うようになり、様々な惑星を進化の促進、原生生命体の管理という名目の元テラフォーミングしていった。
その時期より、正体不明の敵性生命体『ダーカー』が確認されるようになる。
ダーカーに襲撃された当初は、相当数のフォトナーが犠牲となり、事態を重く見たフォトナー達は対抗手段として様々な兵器を開発、投入した(ダーカーに有効なフォトンをエネルギーとする武器群。身体を機械に代替する等)
が、どれも有効打にはならずダーカーの物量によって、フォトナーの総人口は徐々に削られていった。

・光歴末期。
「このままでは人類は、ダーカーによって滅びる」という惑星シオンのシミュレーションの結果がもたらされた。
それにより人類が、
『フォトンに身体が適応するように進化を促し、新人類を生み出すことで人類を存続させる』
という人類の進化を促すことで、ダーカーへの対抗策とする。
『フォトンによって、宇宙の法則そのものを創り変えることでダーカーを滅し、現人類を存続させる』
という惑星シオンのコピーを創造し、フォトナーによって摂理そのものを操作する。
という、二つの派閥に分かれた。
結果として、前者は後のオラクルの人類となる。
が、フォトナー達はオラクルの人類と入れ替わる形で滅亡した。
後者は失敗し、コピーシオン計画に携わったフォトナー達はすべて死亡。
のちのちまで遺恨を残すことになる。


ヒューマン:フォトナーの遺伝子構造にフォトン素子を組み込み、身体にフォトンを伝達する神経を形成するよう遺伝子改良された新人類。
フォトナーの特徴を最も濃く反映した種族であり、フォトナーから受け継いだテクノロジーを用いた利器を操作することに長けている。
フォトンの体内吸収、フォトンの体外変換、フォトンの体外放出、フォトンの体内蓄積。というフォトンの操作を平均的に行える為、様々な活動へ適応力を持つ。

ニューマン:ヒューマンのフォトン伝達組織を持つ新人類が安定して誕生するようになった頃、さらにフォトンの感知能力、操作能力の能力向上を目的に生み出された。
フォトンの視覚化や伝達神経の発達等の感覚器の強化により、他の種族よりも、効率的にフォトンを扱うことができる。
だが、感覚器系を強化されたことにより、身体に必要以上の負荷がかかり、結果的に身体が打たれ弱い傾向がある。


キャスト:身体が無機物で構成されている人類。
身体の80%以上が無機物であればキャストであり、体の一部のみが機械化している場合はキャストではなく別の種族として扱われる。
もっとも、身体機能の一部を機械で代用するくらいならば、全身を機械にした方が合理的であるという意見が主流である為、そのような人間はごく限られている。
キャストになると記憶を消されるという噂がアークスシップでは流布されているが、犯罪者がアークスとしての素質を見出された場合、刑期と引き替えにキャスト化するケースのみでしか記憶操作は許可されていない。
その為、キャスト化したとしても、記憶は保持されることがほとんど。
基本的には、ヒューマン、ニューマンが素体となるが、別の惑星の生命体を素体としたキャストも存在する。


デューマン:ニューマンとはまた違うアプローチでヒューマンのフォトン操作能力を向上しようとして生み出された種族。
ダーカーの浸食による身体機能の強化に注目し、人為的に微弱なダーカー因子を作成、埋め込むことでダーカー因子の浸食と同様の現象を再現して身体機能の強化を成功させた。
他種族と比較して、ヒューマンよりも機敏な身のこなし、ニューマンのフォトン操作能力を攻撃的に寄せた総合的な戦闘能力は群を抜く。
ただし、身体の打たれ弱さがより顕著となり、ダーカー因子の影響によって生命活動が不安定な側面もあり、全デューマンに定期的な健康診断が義務づけられている。
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